~ 2019年12月21日(土)、12月22日(日)
あそviva劇場(静岡市)にて上演 ~
「レンタル王子」という会社に勤めている主人公、来宮令次をめぐるコメディタッチのお話。
前回の公演「MADOI」ではほとんど小道具を作りませんでしたが、この公演では久々の無茶振りが来ました。
「ロボット、作れないかな」と。
来宮令次が依頼先の少年のためにロボットをプレゼントしようとするのですが、もちろん本物のロボットは作れるはずもなく。(来宮令次もそうですが、私も)
彼が考えた作戦は、婚活アドバイザーの北原をロボットに仕立てようというもの。つまり、ロボット風の何かを作らなくてはいけないのです。しかも劇中で北原はその装備を取り外します。
装着できて、なおかつ芝居中には壊れず、なおかつ簡単に脱げるもの。かなり苦労しました。
まずは腕。ティッシュの空き箱を利用し、アルミシートを貼りました。肘の部分は保冷(保温?)用のシートで接続。これで腕の曲げ伸ばしができるかと思ったのですが、案外筒の部分が強力で、ほとんど曲げ伸ばしはできませんでした。
腕を胴体に接着してしまうと、着脱が不可能になるので、肩で接続するためにここでも保温シートを活用。
接続はマジックテープを使ったのですが、稽古で何度も着脱していたら、本体からはがれてしまうというアクシデントが発生。何度も貼り直しすることになりました。
足はこのブーツのみ。
最初は、膝から上の部分も作ったのですが、このロボット衣装を装着した北原が倒れこむというシーンがあり、倒れると自力で立ち上がれなくなってしまうため、泣く泣くお蔵入りに。
元は黒い長靴でしたので、アルミテープで装飾しました。
頭部はヘルメットを加工しました。もとは自転車用のヘルメットです。
黒いサンバイザーは、画用紙に黒ガムテを張りつけたもの。
発泡スチロールをカットし、アルミホイルでくるんだもので飾りを作りました。
そして、すべてを装着した姿がこちら。
一番左は、まだ膝から上のパーツを装着しています。このあとこの部分は却下に(涙)
真ん中の写真では、胸にマークが入っています。このロボットは「ハラリン」という名前なので、「H」の文字をつけました。
一番右は後姿。舞台上ではほとんど見えないものなのですが、部品が落ちるという設定なのでそれらしいものを取りつけました。
2020年1月の小道具展では、こんなふうに展示しました。なかなかインパクトがあったようです。